昔読んだ本が刺さる

今、改めて読んだ方が良いと感じている本があります。

 

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著者はLynda Gratton氏(リンダ・グラットン)ロンドン・ビジネススクール教授で経営組織論の世界的権威であり、英タイムズ紙の選ぶ「世界のトップビジネス思想家15人」のひとりです。

 

彼女が書いたこのワークシフト、まさに今のコロナを通して今を見るとその予測の精度の高さに驚きます。

 

この本の主題はこれから働き方を大きく変えない限りは孤独と貧困に喘ぐ生活を余儀無くされる、そしてそれを回避するためには3つのポイントを重点に働き方を変えていかないといけないというものです。

 

その3つのポイントを伝える前になぜそうなっていくかという前提条件があります。

それが未来を形作る5つの要因です。

 

1つ目の要因はテクノロジーの進化です。

テクノロジーが大きく進化することにより世界の全ての人がインターネットで結ばれていくという現象です。

 

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2つ目はグローバル化の進展です。

24時間、365日休まないグローバルな世界が出現し、中国・インドの経済発展が目覚ましく人財を排出する国として台頭してきます。

そして世界の様々な地域に貧困層が出現するという現象が起こってきます。

 

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3つ目は人口構造の変化と長寿化です。

ミレニアム世代の影響力が拡大し全体として寿命は長くなり国境を超えた移民が活発となってくるという現象です。

 

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4つ目は社会の変化です。

人間の根本的な欲求の特性は大きく変わりないですが、家族の在り方はより小さくなり、女性の力が強くなり、逆に男性はバランス重視の生き方を選択するようになるという現象です。

 

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5つ目はエネルギーと環境問題の深刻化

エネルギー価格はさらに上昇し環境上の問題で住居を追われる人が発生して、持続可能性を重んじる文化の形成が始まるという現象が起こってきます。

 

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このコロナの状況から地球を俯瞰する5つの要因全てがその通りだということが明らかに見えてきています。

 

いっきに加速するオンライン化の波を見ればこの先リアルとオンラインの融合が進み、その次には様々なコミュニケーションがオンラインに寄っていくだろうことは予想がつきます。

そしてオンラインを通して世界はよりグローバルに繋がることも想像できます。

 

コロナ禍でグロバルチェーンが寸断した途端、モノの流通に不具合がで、観光地は海外の観光客が激減しています。

 

経済活動が寸断することの影響を様々な人が大きく受け、さらにその影響を一番受ける途上国や助けの必要な方々で失業が増え流通が途絶え貧困層が増大しています。

 

環境問題の深刻さは増してはいませんが、経済活動が大きくストップすることによりに我々が世界を地球を汚していたかが裏返しで見てきいます。

 

また、このピンチに大きく活躍している若い層や女性リーダーを見ると社会で活躍できる人たちが旧世代の頭の硬い重い人ではないことも見えてきています。

 

こうして5つの予測される未来、コロナ禍でさらに明確になった未来にむけて世界は進んでいきます。

 

そして、この未来では自分自身の選択により人生が大きく2つの道に別れてしまうと書かれています。

 

一つは「漫然と迎える未来」の暗い現実です。

いつも時間に追われ続け、孤独にさいなまれ、そして繁栄から締め出される未来です。

 

もう一つは「主体的に築く未来」の明るい日々です。

コ・クリエーションが起こり、積極的に社会に関わり多様な働き方からミニ起業家となって活躍する未来です。

 

主体的に築く未来のために何を3つ重点に働き方をシフトすべきかについては明日書きたいと思います。