カリスマ・ウシハク vs サーバント・シラス
サーバント型リーダーとカリスマ型リーダーとは?
これからのリーダーシップの在り方として少し前から盛んに言われていたのがサーバント型リーダーシップです。
サーバント型シーダーシップとは「支援型」や「奉仕型」リーダーシップと訳されます。
サーバント型リーダーシップについては下記のサイトNPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会さんのHPが非常にわかりやすくまとめてあるのでここを参照してみてください。
一言でまとめるとするならば、サーバント型リーダーシップとは関わるメンバーの主体性を引き出しその氣にさせるリーダーと言って良いと思います。
ただ、ここで本当に言いたいことは、このリーダーシップが西洋から入った最新型のリーダーシップ論のように捉えらるのが非常に残念だということです。
日本の古来からのありよう、日本のリーダーシップ論はまさにこのサーバント型を超えるありようを続けてきた事実をしっかりと私たちは認識しておいたほうが良いと感じます。
日本ではカリスマ型リーダーシップを「ウシハク」といいサーバント型リーダーシップを「シラス」と言っていました。
この「ウシハク」と「シラス」が登場するの古事記、日本書紀まで遡ります。
大国主命の国譲りの際に天照大神が日本を統一を進めた大国主命に建御雷神を使者として伝えた一文があります。
それが
「汝ウシハクこの国はシラス国だとアマテラスが仰せである」です。
「ウシハク」とは戦うことによって国を作るということ。
つまり独裁です。
戦うことを正当化すれば当然、次も戦いによって国を追われ憎しみの連鎖の世が続きます。
そうやって我々は正義と正義のぶつかり合いを有史以来続けてきています。
しかし天照大神がおっしゃった「シラス国」とは情報を公開してみんなで議論し物事を決め一人一人の違いを認め統治する国のことです。
こうやって日本は2680年、世界最古の国家として続いています。
この言葉を聞いた大国主命は自分の天命を知り国を譲ります。
日本初の無血開城です。(今の神話上は・・・・・)
日本ではこの無血開城が歴史の要所要所で起こっています。
リーダーは最後自分の命惜しさに逃げ出したり国民を売ったりせず、自分の命を顧みずに命より大事なものを守るために引きます。
もちろん、カリスマ型が良いサーバント型悪いという二項対立の話ではなく、私たちのDNAにはそんな日本人としての在り方が刻まれているという話です。
欧米型のリーダーシップは繁栄と大きな人類の進化を生み出しました。
しかしそのあり様には限界がきていることも否めません。
これからくる大調和の世界にはシラス型のリーダーシップがさらに重要性をますのではないかと感じています。