自分とは何なのか? 脳編・・・・・まだまだ続く
脳は、高性能なおバカです・・・・・・
今日も続きを書いていきますね。
かなり、高性能な自動錯覚機能を持った脳で、100%錯覚してものを見ていると書きました。
なぜ、それが事実かというと、無意識で脳の取り込む機能は最高なのですが、意識により処理できるキャパに問題があります。
A4一枚に文字だけ羅列した場合のデータの大きさはだいたい30〜40KB
それをA4サイズの写真にすると500〜2000KBになります。
それだけ映像の情報量が多いということになります。
それでは無意識と意識での1秒間の情報量の差はと言うと
視覚=10,000,000
聴覚=100,000
触覚=1,000,000
味覚=1,000
嗅覚=100,000
で五感から入る1秒間のデータ量は11,201,000になります。
そして意識下で認識しているデータ量は
視覚=40
聴覚=30
触覚=5
味覚=1
嗅覚=1
合計でたったの77ビット・・・・・・
最大処理能力でも128ビットらしいです・・・・・
つまり意識で処理している情報は無意識でキャッチしている情報の0.0007%しかないと言うことです。
この差が錯覚として現れてしまう理由です。
つまり、意識として脳がアウトプットしている情報は実際の情報から自分が必要とするものだけを取り出して認識していると言うことで実際のものとはかけ離れたものを認識していると言うことになります。
でも、誰も自分が人の見ているものと人が見ているものが違うとは思わないし、人の聞いているものと自分が聞いているものは違うとは思いません。
これが脳の問題の最大のところです。
実は脳は個人が見たいものを見たいように、聞きたいことを聞きたいように自動で変換しているのです!!!!!!
つまり脳が見ている世界は一人一人違っていて自分がどんな物の見方をするのか聞き方をするのかと言う、それぞれの特徴が反映されます。
このそれぞれの特徴というのが一般的に言うメンタルモデルと言うやつです。
つまり、このメンタルモデルというフィルターを通して世の中を見て判断し決定して結果が生じます。
同じ場所にいて、同じように見聞きしていても、それぞれに反応や結果が違うのはこのせいです。
例えば、カップルで道を歩いていたとします。
彼女はまず真っ先に美味しそうなケーキ屋さんに目が止まり「あのケーキ屋さん美味しそうね」と言っています。
しかし彼には行列のできているラーメン屋さんにしか目がいかず「あのラーメン屋間違いなく美味しいはず!行こう」っています。
なぜそうなっているのか?
そう彼女と彼のメンタルモデルが違うから起こっている現象です。
そして、このメンタルモデルは過去の経験を元にどんどん積み上がっていき、その人の固定概念を構築して容易には外すことが難しくなっていきます。
次回は少し話がそれますが、この固定概念の積み上げる仕組みを説明していきたいと思います。