また新しいやつ・・・・・CRMとは?
昨日の続きです。
CRMとは?
CRMとはカスタマーリレーションシップマネージメントではありません。
一般的にはこれのことを言うことが多いですが、ここで言うところのCRMとは
コーズ・リレイティッド・マーケティングと言います。
コーズ Cause=大義、目標、理想、よきこと、と言う意味です。
このコーズを全面に出したマーケティング活動で、フィリップ・コトラーは「企業が製品の売上げや取引に応じて、得られた利益の一定割合を何らかの組織に寄付すること」で、「時間的限定で、特定製品を対象に、特定のコーズ」と共に行うマーケティングであると定義しています。
(個人的には時間的限定でなくても良いとは思っていますが・・・・・)
難しいですね。
少し難しいので事例を挙げますね。
代表的な例はアメックスです。
アメックスがアメリカでスタートした際にすでにVISAがシェアの大半を取っていました。
(アメックス自体はすでに150年の歴史はあったもののクレジット事業自体は新参者でした)
そこでアメックスが取った戦略が自由の女神プロジェクトです・・・・・・
アメックスが行った自由の女神プロジェクトとは?
1980年当時のアメリカにおいて行ったこのプロジェクトは非常に簡単です。
当時、アメリカの象徴である自由の女神が老朽化のために修禅しないといけないとい状態にありました。
そしてその表は100万ドル日本円にして2億円以上・・・・・
そこでアメックスは
アメックスの利用に一回に対して1セント自由の女神修復のための寄付を行うと言うと打ち出しました。
クレジットカードと言うものは非常に差別化が難しく市場が占有されているとなかなかそこを崩すことが難しいものです。
そこを切り崩したのこのやり方。
この結果アメックスは以下の成果を得ます。
①3ヶ月で総額170万ドルの寄付金を集めた
②カードの利用額が28%増えた(対前年比)
③新規カードの申込数が45%増えた(対前年比)
差別化が難しいと言うことは実はどこを使っても同じであるならばコーズ(自由の女神の修復)があるアメックスを使った方がより良い選択と顧客にうまくマーケティングができたと言うことだと感じます。
最近だとボルビックの1リッターフォー10リッターなどたくさんの企業が取り組み始めています。
ただ氣を付けないといけないことが一つあります。
それは企業の提供価値はなんなのか?使命はなんなのか?ここがブレると間違った方向に行ってしまいます。
ちなみにアメックスは「世界で最も尊敬されるサービスブランドとなる」です。
もちろん我々もやっています。
次回はその辺り少し・・・・・・