CRM型リユース事業・・・続き
CRMの話を先日からしていますが、弊社のCRM型リユース事業を説明する前の前提条件を引き続き書いていきます。
衣類を購入して使い終わったあとどのように活用するかという選択肢①〜⑤ですが、
①誰かにあげる
②自宅で別の用途で使う
③リサイクルショップに持っていく
④資源ゴミ回収に持っていく
⑤寄付する
昔から日本人がやってきた衣類の活用方法①と②は残念ながら現在は非常にむずかしくなっています。
生活様式の変化や衣類の形状や素材の変化によってこの素晴らしい文化を手放してしまいました・・・・・
①の誰かにあげると言う選択肢は核家族化や少子化の影響、そして最も大きいのはものを大切に使うと言う意識の低下からほとんどされなくなってきています・・・・
場合によっては「逆に迷惑・・」になってしまいました。
もう一つの原因はものの低価格化と言う要因も大きいですね・・・・
とても残念です。
さらに言うとお下がりまでなくなりつつあります・・・・・・・
②のリサイクルすると言うことも素材が、昔のように単一素材(綿100%、麻100%、絹100%というような製品)から現在は単一素材の製品を見つけることの方が難しいぐらい複合素材化しています。
(これはリサイクルの観点から見ると非常に問題があります。混紡素材はたくさんの商品を集めてリサイクルするときにリサイクルされた商品に大きなばらつきが出ます。
これが製品化されたときに均一なそして完璧な商品を求める日本人には非常に足かせになります。
この辺りを許容できるとリサイクルは一氣に加速するはずです・・・・でもこれが一番難しいかも)
しかも化学繊維が入ったものに大きくシフトしてしまい、着物を雑巾にして活用し、そして燃やして燃料に、さらに灰を肥料にして、また新しい素材を生み出すと言う炭素の循環のループはぷつりと切れてしまいました・・・・・
この循環を生み出していたのは日本の着物が唯一ではないかと言うぐらい素晴らしい仕組みでした。
しかしこれは完全に崩壊しています・・・・
唯一残ったのが③のリサイクルショップへ持っていくです・・・・・
昔の古手屋さん(江戸時代の古着屋さんの呼び名)はなくなりましたが、リサイクルショップとして現在まで残っています。
そして我々もそれを引き継いだ一社です。
次回もこの辺りもう少し書いていきます。