ファシリテーションとは? 最終回・・・・・・
さて、かなり長い期間ファシリテーションについて書いてきました。
最後にとても大事なことをお伝えしておきます。
それは「混沌」です!これは私の人事コンサルの大先生である福留幸輔さんから教えたいただいたことです。
議論の大前提に「混沌が必ずある」と言うことをおいておくことが議論を進めるのにとても大事になると言うことです。
準備→導入→整理→合意→決定のこのプロセスの合意と決定の間には必ず混沌が生じます。
必ずです!
もっと言うと混沌が生じない議論は予定調和か妥協どちらかが働いています。
はっきり言ってこんな会議に意味はありません。
メールかSNS、もしくは責任者が勝手に決めても大した違いは生まれません。
しかし、人にはこの混沌がとても不安や恐怖として映ります。
そして不安や恐怖は人の行動を抑制し体を固めてしまいます。
ただし、この不安な状態を乗り越えないと見えない世界もあります。
あえて不安定な場所に飛び込むことでしか手に入らないものがあります。
安定と安心と満足は退化をうみ。
不安定は進化を生みます。
個人の成長、組織の成長にはこの不安定さがとても大事です。
混沌を恐れずに、つまりは議論を恐れずにその場に向かい合ってこそ価値が高まるのだと感じます。
変にまとめようとせず、議論の結果まとまるを目指す。
結局、ファシリテーションとはこのプロセスを生み出すことなのだと思います。
一人一人がこの要諦をしっかりと理解して今に挑むことができればどんな困難も楽しくサーフィンしているのと変わらないそんな世界になるはずです。