騒動の中に起こる変化を捉える

先日から続いているオイルショック騒動ですが、今の世の中にとても似ていると書きました。
 
第一次オイルショックのあと実は第二次オイルショックも起こっています。
 
1980年代の初頭から再び原油価格が高騰し始めます。
 
この時は3年間で約2.7倍にも跳ね上がったようです。
 
さらなるインフレが起こり経済成長率もさらに減速します。
 
ただ、第一次と第二次では国民の反応は大きく違いました。
 
第一次で起こったような買い占め行動のような社会的な混乱は起こりませんでした。
 
これは、以前の経験が折り込まれていたので冷静な判断がとれたのだと思います。
 
不安は初めてやわからないというものに体が反応して起こります。
 
未知なものとの遭遇は不安を生み出します。
 
これが体を固めてしまい冷静な判断をなくす方向へ働きます。
 
混乱はこうやっておきます。
 
さらにこの第一次、第二次ショックを受けて国内の産業構造も大きく変わっていくことになります。
 
オイルショック以前は重厚な製鉄や造船業に産業は偏っていました。
 
それが、エネルギー消費のより少ない電気機械や自動車へと引き継がれていきます。
 
資源が乏しい日本ではより付加価値を生みやすい産業にシフトして行ったとも言えます。
 
ここもこれからコロナが当たり前になっていく世の中を見通すためにとても重要なことだと感じます。
 
コロナ前とコロナ後では明らかに産業の構造が変化します。
 
すでにその方向性も少しずつ見えてきているのではないかと感じます。
 
オンラインだけリアルだけではなく、オンラインとリアルが融合されてデジタルシフトが起こります。
 
グローバル企業から国家と政府が主導権を取り戻し資本主義から国家主導型のへとシフトするでしょう。
 
産業構造もグローバルなサプライチェーンから国内へ回帰し、さらに環境優先させる経済、SDGs経済へと大きくシフトするはずです。
 
都市や構造も集中から分散へと一極集中していたものから
都市部から田舎へ
集合的なオフィスから分散型のテレワーク主体のオフィスへ
とシフトするのも見えてきています。
 
こういった様々な変化を敏感に察知してこれからは経営や人生の舵取りを行っていくことがものすごく大事です。