ファシリテーションとは? 二つの質問
先日は二つの質問について書き始まるところでいったん筆を止めました。
今日はそこからスタートです。
クローズドクエッションとオープンクエッションとは?
クローズドクエッションとは簡単です。
YESかNOで答えることのできる質問のことです。
例えばある会議で通販部門の業務プロセスの改善を行い、取扱量をいかに押し上げるとしましょう。
ある程度の内容が把握されてきてどうやら発送業務に問題が隠れている可能性まで議論が進んだのですが、膠着状態に・・・
そこでまずは議論を進めるために一つ目の質問「現在、発送業務は手作業に依存している部分がおおいのでしょうか?」
これはクローズドクエッションで現在の事実を浮き彫りするための質問です。
ここでいきなりファシリテータの意見を加えるような質問をしてしまうと聞かれる側が硬直してしまいます。
まずは具体的な情報を得るための質問から攻めていきます。
さらに質問を続けます。
「もう少し具体的に発送業務のフォローを教えていただけますか?」
これはオープンクエッションによる事実確認です。
なぜこのような手順を踏むのかと言うと議論が膠着していと言うことは参加者同士の余計な心遣いや思考の混乱が起こしてしまいます。
この混乱状況を俯瞰的に察知して問題の要点が掴めるのは逆にファシリテータだけだったりします。
そこで重要なのが質問です。
順番に言いにくい事実へと質問を投げかけることで議論の突破口を作ります。
事実情報を確認できた後に続けるのが意見主張の質問です。
当然、ファシリテータは意見自体は言えない立場です。
なので自分の意見も質問に乗せて出す必要があります。
次回はここからスタートします。