ファシリテーションとは? 文化にしていく
さて、質問もだいぶん佳境に入ってきました。
事実がある程度浮き彫りになってきたところで次は
主張です。
ファシリテータとして柔らかく質問します。
そしてその時も順番はクローズド→オープンの順番です。
まずは意見を主張するクローズドクエッションから
「発送業務のキャパオーバーは、業容拡大の重要課題になりませんか?」
発送業務を担う部署の担当も当然会議には出席しています。
そして事業が拡大していく中でその部署が昼夜問わず頑張って業務に打ち込んでいるのはみんな知っています。
でも事業を拡大し新しいステージに行くためにはこの言いにく真実にたどり着かなくては次の議論へと進むことはできません。
この事実までたどり着いて全員がその具体的な課題を心のうちから議論の机上にあげることができるかどうかが会議の質を大きく変えるものになります。
そして机上に上がった課題について質問を続けます。
「今後の解決策について、何が最も効果的だと思いますか?」
ここまでくれば当事者も非当事者も問題解決に向かうためのチームとなります。
様々なアイデアを再度机上に並べて意見を述べ合い最高の解決策へと向けていくだけです。
会議がなかなかうまくいかない理由のとても大きなウエイトをしめているものに「言いづらい」と言うものがあります。
それは、変な優しさや忖度、上下関係や声の大きさなど様々な要因が複雑に絡んで発生します。
本当に良いチームというものの条件があるとすればこの意見を主張できるかどうか?はとても大きなことだと思います。
この意見の言いやすさは最初のうちはファシリテータのスキルにより活性させていく必要があります。
しかし会議を重ねていくうちに徐々に受け入れられるということが全員に浸透するとそれが風土になり、やがて文化まで昇華されます。
ここまでイメージしながらファシリテートできれば一流ですね。