創造と破壊ではなく破壊と創造の順番が大事!

この記事、とても良い記事だったのでシェアしたいと思います!

 

福岡伸一先生のコロナウイルスについての記事です。

 

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結構昔に、福岡先生の本を読んだのを思い出しました。

 

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とても良い本なので、ぜひ読んでみてください。

そして今回は寄稿されていた記事についてですが、ウイルスを利他的な存在と捉えて生命の全体システムの中の役割を定義していただけてます。

 

もともとウイルス自体私たちの中にいてそれが平行進化を生み出すために情報を取り入れてまた戻ってくるとする考え方。

私もこの考え方一つの正しい解釈なのではないかと感じました。

 

福島先生の動的平衡の中で生命はエントロピー増大の法則の理から逃れるために、自分自身を破壊しながら創造していると言われています。

 

生命は自分を創造するより先に破壊する。

破壊が先でないとエントロピー増大の力に負けて飲み込まれてしまうそうです。

そして破壊の方が少しだけ大きくないとこれまた増大の力に負けるそうです。

 

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自身の細胞を壊して排泄する、そして代謝により外から新しい無機物や有機化合物を取り入れて体を作り直す。

 

生命は静的な固定の存在ではなく、こうやって常に自分を全体の中で動的に移ろいながら存在しているとおっしゃっています。

 

私たちは毎日、自分の外の食べのものを取り入れて自分を作り変えています。

一秒として同じ自分を維持することはできません。

一秒後は常に新しい自分に生まれ変わっています。

一年経てば物質的には全く新しい自分です。

 

そして、もう一つの事実として自分の外の存在と自分を分け隔てる理論も実は存在せず、長い循環の過程をイメージすればわかりますが、自分の体は全体の中から生まれて、また全体へ帰っていくというループの中でしか自分を維持することができません。

 

自分の体は昨日食べたお米の一粒一粒でできていると共に、そのお米もまた何年か前の自分の体の一部だったとも言えます。

 

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我々の体や生活は全体の大きなシステムの循環の中で活かされています。

そして、相互に繋がり関係してます。

 

そして、自分という個を動的平衡の中で辛うじて保てているが、やがてエントロピー増大の法則の中に消えていきます。

 

我々自体はそんな無常な存在で、諸行によって成り立っています。

 

無常(移ろいゆく存在)であるがゆえに、諸行(因縁によって成り立っている)によってのみ、その存在を表すことができると言う本質を実感するまたとない機会ですね。

 

その意味ではまさに人間が進化するためにとても重要な情報を実体験しているのではないかと感じます。

 

自分のビジネスにはいかに多くな人が関わって価値が生み出されていたことの事実を知り、自分の生活にはどんなに多くのものが関わって今を作ってくれていたのかを知り、自分自身が自分であるためにどれだけ多くの関わりが必要なのかを知ることができたように感じます。

 

今回のコロナの本当の意味を理解するには、そんな生命とは何なのか、生物とはどんな存在なのか?人間とはどんな生き物なのか?と言う生命科学の本質的なものを知ることが必要です。

 

そしてその過程で私たちがしっかりと掴んでおかないといけない私を形作るための法則を知ることができ実体験できるそんな大切なタイミングかも知れないです。