故繊維加工業の斜陽化の理由④

先日から書いている反毛の話を続きを書いていきたいと思います。

 

反毛も様々な用途がありましたが、どんどんその用途は減ってきています。

 

繊維化はほぼされなくなり、その他の用途もどんどん先細っているのが現実です。

 

最も需要のあった車産業の反毛用途も海外に車産業が製造過程を移行したことにより、反毛工場自体も海外への移行が進んでしまって国内の産業が完全に斜陽化してしまっています。

 

さらに、工場自体も非常にきつい仕事であるために後継問題で担い手がいなく廃業するところも少なくないです。


そんなことからこの反毛への故繊維の販売益は実質マイナスになっています。捨てて廃棄代よりも安いからと言うだけの理由で卸していると言うのが実際の状態です。


エスもだめ反毛もだめ残るは海外輸出のみですが、海外事業も非常に不安定です。

 

為替の値動き一つで利益がマイナスになる可能性があり、輸出国の政治的な問題で突然輸入がストップしたりと様々な影響を受けます。


故繊維の事業がどんどん斜陽化していく流れで社会的に出来事が大きく有限会社黒川商店の運命を変えます。


その大きな出来事とその陰で起こった我々の変化を次回書いていきたいと思います。