論語と算盤

経営の原理原則について企業の存在理由を明確し、それを体現していくことが原理原則の基礎だとお伝えしました。


さらにいくつか原理原則と言えるものがあります。

 

論語と算盤この言葉を聞いたことのあるひとは多いと思います。

 

でも、世の中に価値を提供し続けることを前提とする企業としてこの「し続ける」上でとても大事になる原理原則はこの「論語と算盤」であるようにも感じます。


論語と算盤」とは日本の近代資本主義の大実業家とも言える渋沢栄一氏が提唱した言葉です。

 

もちろん基礎となる考え方はずっと以前から存在しますが「論語と算盤」というわかりやすい言葉にされたのが渋沢氏は今の東洋紡をはじめ銀行業など500もの企業の立ち上げをされた実業家です。


それだけでなく600近くも社会事業にも携わりっています。

 

社会福祉事業や日本赤十字の設立にも大きく関与されていたそうです。


彼が発した「論語と算盤」という言葉を別の言い方で表現すると「公益性と経済性」となります。

 

企業はこの公益性と経済性の双方を統合していくことで愛されて長く継続することができるようになると解いたわけです。


この考え方は日本の今の滋賀である近江の地に古くから受け継がれている(もっというと日本の商いのベースとなる考え)三方良しと同じ物だと思います。


儲けだけで、自分だけではなく、企業も顧客もそして社会もよくなる総和が取れたあり方を企業の第一優先とする考え方は運営方針としての原理原則だと感じます。