公益性を詳細に考えてみる

経営の原理原則の続きを今日も書いていきたいと思います。


昨日かいた公益性についてもう少し補足しておいた方が良いと思ったので書きます。


公益性・・・・・・

言葉は聞いたことはあるけどいまいちピンとこない人も多いと思います。

 

また最近はこの言葉の定義も大きく広がっていると感じます。


公益性とは何か?そのままの定義でいくと

「不特定かつ多数の人の利益の増進に寄与すること」となっています。

 

簡単にいうと「多くの人に役立つこと」です。


この定義はあくまで「人類」が対象です。

 

ただこの対象の範囲がどんどん広がっています。

広がり続けています・・・・・・・


「人類」の定義には社会やコミュニティー、生活環境など人以外にも範囲は含まれます。

 

ただ、今の世の中は公益性を問うときにこの範囲だけでは不十分になってきています。


ここに加えて、動植物や自然や大気や河川など地球上のあらゆるものがその範囲に含まれます。

 

なぜなら、すべてのものは循環してめぐりめぐっているからです。

 

これに気づいた最近の経済が本当に「人類」の豊さを築くときには全体のバランスをしっかりとみないと誰も豊さを得ることができなくなると結論づけています。


しかし私はこの感覚は若干の違和感を感じます。

 

日本人の本当の文脈から言うとこの根っこは「八百万の神」にあると感じます。

 

すべての命は上下の区分なく無分別に存在して、敬うべき物であると言う前提です。


私はこちらの方が美しい考え方であるように感じます。

 

やはり、「人類」が主語になる公益性では真の豊さを築くことはできないのではないかと思います。