七つの徳目 「仁」と「礼」

先日は武士道の7つの徳目のうち「義」と「勇」について書きました。


今日は次の徳目である「仁」について書いていきたいと思います。

 

仁とは優しさや思いやりの心のことです。


義と勇は厳格さや強さを表すのに対して仁は弱者に対しての寛容さを表します。

 

特に義と仁は両輪の関係にあります。

 

「仁に過ぐれば弱くなる。ぎに過ぐれば固くなる」

という伊達政宗の言葉を新渡戸稲造は引用しています。


正しさばかりだとダメ、優しさばかりでもダメということだと思います。


そして続いての徳目は「礼」です。

 

礼とは等しく相手を尊ぶ心です。

 

地位や立場で態度を変えるのではなく等しく全ての人へ敬意をはらい生きる心を極めることです。


戦国時代の千利休はこの礼を茶の道で具現化しようとしていました。

 

彼の求めたものは一期一会です。

 

例え人生でこの先会うことがない一度きりの出会いであってもその一度の出会いの中で最上のおもてなしをするありようを大切いしていました。


今日は「仁」と「礼」について書きました。次回はいければ残り3ついきたいと思います。