ファシリテーション能力とは?②
さて、今日からファシリテーション能力について書いていきたいと思います。
ではまずファシリテーションとはなんでしょうか?
ファシリテーション(facilitation)の接頭語であるファシル(facil)はラテン語でeasyを意味します。
具体的に言うと,チームの活動を阻害するさまざまな要因(感情的対立,意見が噛み合わない,発言できない雰囲気)を排除し、うまく事が運ぶように促すことのできる人のことをファシリテイターと言います。
ここで重要なポイントは話の落とし所と言う言葉です。
落とし所を見つける、つまり事前に察知して、話が纏まりやすい方向で話をまとまるように持っていく人ではないと言うことです。
もちろん落とし所を見つける人も大事ですし、時としてそのほうが良い場合もあります。
しかしこの方法では無難なものに落ち着いてしまします。
Aさんもまぁまぁ妥協できる。
Bさんもなんとか妥協できる。
Cさんも反対じゃないけど可もなく不可もなく。
みたいな感覚で物事が決まります。
しかし議論を尽くし、価値を最大にし、目的を達成させる新しい解を生み出す際にはこれは絶対にやってはダメな行為です。
議論の仕組みを理解して、何をすることがよくて何をすることがダメなのかを理解すれば集合知が生まれます。
集合知は一人一人では生み出すことが不可能なものです。
この集団的知性による第3の解を生み出すことが議論をする本質的な意味だと感じます。
そして、この第3の解を生み出すために場を作る人。
それがファシリテーターです。