やり続けることができないのは実は体の機能の問題

人間には恒常性維持機能という便利だけど厄介な機能がもれなく付いています。

 

恒常性維持機能とはホメオスタシスと言い、環境が変わっても体を一定に維持しようとする生命的働きのことを言います。

 

体温が36度前後に維持されているのも

怪我をしても治るのも

 体の中に細菌や異物がない状態を保つのも

体内の水分量が一定に保たれているのも

この恒常性維持機能が働いているおかげです。

 

この機能には呼吸・心拍・血圧・体温・発汗などをコントロールする自律神経と身体の内側にホルモンなどを分泌する内分泌系と細菌や異物から体を守る免疫系とがあり、恒常性が乱れそうになるとこれらの機能が働きバランスを取ろうとします。

 

つまりは生命維持機能としてはなくてはならない大事なものです。

 

ただ、これは生命維持だけを専門に働いているわけではなく、人間の活動にあらゆる部分で働いてしまう厄介なやつなのです。

 

実はこの恒常性維持機能は肉体的な生命維持の恒常性だけではなく、心理的な恒常性を維持するところにも働いてしまいます。

 

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当然ですよね。

 

安全に命を守るのは人間の本能なので・・・・・

 

そして心理的な状況変化にも肉体的変化はもれなく付いてくるので・・・・・・

 

例えば頑張って朝早起きしてランニングしようとしても心理的恒常性が働いて体や身体的変化を元の状態へ、安定した状態(布団の中のあったくて安全な状態)へ戻そうとします。

 

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これは実は自分の意思の弱さではなく体の機能がそうなるように作られているのです。

 

何か新しいチャレンジや新しい変化を生み出そうとすると必ず心理的恒常性が働いて快適な領域=コンフォートゾーンへ戻そうと戻そうと働きかけてきます。

 

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厄介なやつですね・・・・・・

 

でも、この機能を知ることから始めると少しそれが緩和されます。

 

そして、それを逆手にとることが少しずつできてきます。

 

まずは、自分の意思の弱さからではなく生命の維持機能として当然働くことを知り、恒常性維持機能は逆にも働くことを知ります。

 

逆に働くとは例えば朝早く起きて走るという行為にも恒常性維持が働くということです。

 

この早く起きて走る行為に恒常性が働いている人は、朝遅く起きて走らない方が気持ちが悪いと感じます。

 

つまり、恒常性はどんなことにでも働くということです。

 

やりたいことがある程度恒常的になるまで待てば、そっちに体が慣れていくということです。

 

なのでいきなり目標を大きくしていきなりやるのではなく、まずは最初の一歩を踏み出している。

 

3の法則で、3日間、30日間、3ヶ月をクリアーしていく。

(間に1週間を入れるとよりいいと思います)

 

すると3ヶ月経つと確実に恒常性維持機能が働き始めます。

 

やらない、起きない方が気持ち悪いってなり始めます。

 

そのきっかけを生み出す一番いい方法は以下の2つです。

 

一緒にやる仲間を作る

 自分を常に高めてもらえる師を作る

 

一人でコンフォートゾーンを抜け出すのは結構しんどいですから。