自分とは何なのか? 脳編・・・・・まだまだ続く・・・・そして続く
脳にまつわることをつらつらと書き続けていますが、まだまだ大事なことがたくさんあるので書いていきますね。
脳の特徴のもっとも大きな物の一つが先日お話しした物を錯覚しているというところです。
全てのものを事実とは異なる形で自分の見たいように聞きたいように変換して認識します。
その変換するフィルターがメンタルモデル=固定概念と言われるものです。
人はそれぞれの固定概念を持って周りを認識しています。
そしてこの固定概念はなくすことができません・・・・・・・・残念ながら
ではどうしたらいいのか?ということの前にこの固定概念が生まれる流れを説明します。
固定概念は経験とともに積み上がってきます。
人間の行動は以下の順番を必ず通ります。
認識→判断→決定→行動→結果
いや!私は判断する前にいきなり行動に移すことがありますっていう人もいると思いますが、それは判断・決定している行為が無意識下起こっているので、していないように感じるだけで実はやってます。
そして、この最初の認識のところに外と自分との間に固定概念が挟まっています。
認識する際に必ずこの固定概念のフィルターを通します。
例えば
自分はお腹が減っているとします。
ふと見るとラーメン屋さんとうどん屋さんが目の前にあります。
お腹が空いている、目の前にラーメン屋さんとうどん屋さんがあるという状況で判断に移る時にこんな固定概念が働きます。
そしてその固定概念の結果、ラーメン屋さんを選び、そしてラーメンを食べるという行動に移って、結果としてお腹がいっぱいになります。
ではこの場合どんな固定概念が働いていたかと言うと、「ラーメンがうどんより好き」と言うその個人の概念です。
好き嫌いも固定概念です。
ラーメンが美味しいと思うか?うどんが美味しいと思うか?はその人の固定概念です。
なぜなら世の中には美味しいラーメンも美味しいうどんもどっちもあるし、ラーメンが好きな人もうどんが好きな人もどっちもいるからです。
ではなぜこの場合はラーメンが好きと言う固定概念が生まれたのでしょうか?
それは過去のポジティブかネガティブな経験に紐づいています。
ポジティブな経験としては、ラーメンを食べてめちゃくちゃ美味しいと思った経験やラーメンをみんなで食べてとても楽しかったと言う経験です。
そしてネガティブな経験とは、うどんを食べてめちゃくちゃ不味かった経験やうどんを食べている時にめっちゃ不愉快やつまらない経験をしたこととかになります。
え〜〜〜普通〜〜〜のことって言うかと思いますが、全ての固定概念はこの流れで生まれます。
このタイプの人が好きや嫌いも、
計算が苦手とか、
人と話するのが得意とか、
体育が英語より好きとか
自分の持っている考え方の全ては、こんな小さな経験の積み上げから生まれて自分の中の概念となっていきます。
そして、タチが悪いのか良いのか置いておいて同じ経験を重ねれば重ねるほど、その概念は固定概念となり、びっちりと脳に固定化されます。
ラーメンの美味しい経験を重ね続けた人にはいくら口で説明してもうどんをラーメン以上に好きにさせることは不可能になります。
うどんの不味かった経験をしすぎた人はいくらうどんは美味しいと言うことを説明してもうどんを好きになることはありません。
とても普通のことですが、でもいざ自分に置き換えると自分の固定概念に全く気付かない人がほとんどです。
なぜなら、この固定概念という厄介なものは自分の意識下にないからそのままでは自分では知覚できないです・・・・・・
続く