もったいないとアミニズム

私たちの「もったいない」と言う道徳観はどこからきたのでしょうか?

 

ベースはアミニズムと言う価値観にあります。

 

アミニズムとはなんなのか?
簡単に言うとそれは全てのものに魂が宿り、ありとあらゆるものに霊性があるとする考え方です。

 

ものを大切にしようという考え方とは大きな意味では全ての命を大事にしようと言う考え方です。


今では少しこの価値観は薄くなってきていますが、これが私たち本来のあり様です。

(つまり、私のやっているリユース業とは本当に日本人らしい仕事の形態だということなんですね。有り難い)

 

このアミニズムはどうやって生まれたかと言うとそこには神話とその神話を生み出す日本やアジアの環境に紐づいています。

 

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アミニズムがどうやって生まれたのか?その起源に神話があります。

 

それは、日本書紀古事記です。

(これは以前にも結構書いたので詳細は書きませんね)

 

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簡単に書くと日本の神話では世界を産んだ神様は「アメノミナカヌシ」と言う神様で、この神を中心に「タカミムズビ」と「カミムズビ」と言う神様が生まれてスタートします。


そこからたくさんの神々が生まれた後に私たちの馴染みの神様である天照大御神からイザナミイザナギと言う日本を産んだ神様に繋がります。

 

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そしてアミニズムに繋がる大事なところはここからです。

 

ここから様々な神を産んでいくのですが、それが全て物や自然、国や大地、木々や川などを司る神々が生まれて行きます。

 

つまりこの時点で私たちを囲む全てを包む環境そのものが神様であると言う前提で進んでいます。

 

これを「八百万の神」という言い方をします。

 

八百万とは古来の日本では「たくさんの」という意味なのでたくさんの神々という意味合いです。

 

西欧の一神教に対してこの考え方を多神教と言います。

 

全てのものに神様を感じ共生と調和を生み出したのが日本をはじめとするアジアの国々です。

 

ただ、全ての国がこの様な考え方をしているのではありません。

 

その環境によって大きく違います。

 

つまり環境の違いによって生み出されているということです。

 

次回はこの辺りを書いて行きたいと思います。